横綱の稀勢の里が、本日2019年1月16日に現役を引退することを決断したとの発表がありました。
日本人唯一の横綱として、日本中の期待が集まっていましたが、
何度も怪我にみまわれたりして、横綱になってからは、
なかなか結果を出すことができないまま現役を引退することとなりました。
ここ数場所は、怪我などもあり休場が続いていましたが、
今場所前稽古では、声や感情をあらわにしてやる気をみせていました。
体調も、以前よりはいいようだったので、
今場所での復活を期待している相撲ファンも多かったのではないでしょうか?
しかし、フタをあけてみると、初日から3連敗し、
昨年の秋場所と千秋楽からあわせて8連敗。
勝つことが出来ないまま、横綱稀勢の里は現役引退となりました。
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1998年の夏場所後の若乃花の横綱以来、19年ぶりの日本人横綱として日本中でフィーバーしましたが、この成績では横綱を続けることが出来ないのはしかたありません。
本人も、この成績のまま今まで横綱でいることに焦りやいきどおりもあったことでしょうし、
唯一の日本人横綱としてのファンの期待が大きくのしかかり、
稀勢の里本人が、一番辛かったのではないでしょうか?
体力的・技術的なこともあるとは思いますが、
精神的にもかなりきつかったんだろうと思います。
今回の稀勢の里引退で、日本人の横綱はいなくなりました。
日本の国技では、ありますが、
昔のようにハングリー精神のある若者は日本国内では少なくなっていると思います。
そして、わざわざ遠い海外から来る若者の方が、日本で成功してお金持ちになるというような夢を持ちハングリー精神も強いのかもしれません。
また、ここ数年の相撲界のゴタゴタや不祥事、事件などもあり、
日本の才能ある若い人たちが大相撲の世界に入るのを躊躇しているのもあるのではないかと思います。
約10年前の時津風部屋力士暴行死事件や、最近の貴ノ岩への暴行事件、
逆に貴ノ岩の暴行事件など、
相撲界に純粋に入って成功を掴み取ろうと夢をもって角界に入ることを難しくしていると思います。
大相撲ブーム当時の、花形だった貴乃花親方も角界を引退し、
大相撲のイメージはあまりよくありません。
また、昔のようにわくわく楽しめる相撲界になってほしいと思っています。
先場所優勝した、関脇の貴景勝や、大関の豪栄道や高安など、
いま勢いがあって、技も力も気力もついているこれら力士の今後に期待したいですね!
横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)がついに現役引退を決断した。師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)が16日、明らかにした。進退を懸けて初場所に臨んでいた稀勢の里だが、初日から3連敗。昨年秋場所千秋楽から不戦敗を除いて8連敗となり、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降の横綱では貴乃花を抜いてワースト記録を更新したこともあり、その去就に注目が集まっていた。
前夜は東京都江戸川区の田子ノ浦部屋へ姿を見せ、約1時間半の滞在後に部屋を後にした。師匠の田子ノ浦親方と何らかの話し合いをもったもようだが、進退の決断や4日目の出場について態度を明かさず、関係者によると結論を持ち越していた。
地元・茨城県牛久市の「稀勢の里郷土後援会」はきょう4日目にバス2台の応援ツアーを実施。95人が両国国技館に駆けつける予定になっていたが、地元の後援者に最後の勇姿を届けることはできなかった。
稀勢の里は17年初場所で新入幕から73場所目にして初優勝。場所後に第72代横綱に昇進した。日本出身横綱の誕生は1998年夏場所後の3代目若乃花以来、19年ぶりとあって、日本中が「稀勢の里フィーバー」に沸いた。
続く春場所では13日目の横綱・日馬富士戦で左肩上腕付近を負傷しながら、千秋楽で大関・照ノ富士を本割で破り13勝2敗に。優勝決定戦では土俵際での執念の右小手投げで再び照ノ富士を下した。新横綱としては95年初場所の貴乃花以来、22年ぶり8人目の優勝。初場所から2場所連続優勝を飾ったことで「稀勢の里時代」の到来を予感させた。
ところが、強行出場した末の劇的優勝の代償は大きかった。3場所連続優勝を狙った翌夏場所は、春場所で痛めた患部を悪化させ11日目から途中休場した。その後も故障が完治せず18年名古屋場所まで8場所連続休場。年6場所となった58年以降では貴乃花の7場所連続を抜いて横綱の最長連続休場を更新した。
進退を懸けて臨んだ同年秋場所は10勝5敗。復調を感じさせ引退危機を脱したかに見えたが、続く九州場所では初日から4連敗。横綱としては87年ぶりの屈辱を味わい、今場所は再び進退を懸けて臨んでいた。
看板力士として抜群の人気を誇り、相撲界を支えてきた和製横綱だが、ケガに泣き横綱在位は12場所。在位15場所だった入門時の師匠・鳴門親方(元横綱・隆の里)同様、横綱の地位を長く務めることはできなかった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190116-00000074-spnannex-spo
引退後の稀勢の里ですが、すでに親方として荒磯という名称を取得しており、
荒磯親方という名前で後進の高安らの指導にあたると見られています。
やっと出てきた日本人横綱だったのに、引退でさみしいという声や、
周りの期待や重圧が大変だったんだろうなあとか、
または、決断が遅いという厳しい声もあるようですね。
ともあれ、まずはお疲れ様でした。
これからは、心と体を静養して、これからの相撲界を素晴らしいものにするために精進していただければと思います。
名選手が名監督にあらずというように、現役時代苦労されてきた稀勢の里だからこそ
これからの若い関取を育ててゆくときにできることがあると思います。
今後、日本人の強くかっこいい横綱が出てきてくれることを期待して待っています!
ではでは!!