南米原産で、強毒性のヒアリがここ数年、日本国内の港などで発見されるという報道がありますよね。
世界各地から届くコンテナや木製のパレットなどに忍び込んで、日本の港に侵入しているのが実情です。
そんなヒアリですが、テレビで連日報道されていた際は、ホームセンターなどでヒアリ対策のスプレーなどが数多く並べられ、多くの人が関心を持っていました。
しかし、人というのは、すぐ忘れてしまうもので、TVなどで報道されなくなったら、
もうそんな問題はあったのかすら忘れていました。
しかし、一般の人が忘れている間も、毎日、世界各地から物資を輸入している日本の港では、ヒアリは侵入していると思われます。
しかも、アリなので、小さくてなかなか気付くこともありませんよね。
そんなヒアリですが、
この度、兵庫県立人と自然の博物館の主任研究員である橋本佳明さんが、ワサビにヒアリの忌避効果がハッキリと出ることを発見しました。
強い毒を持つ外来種のヒアリも、ワサビの辛み成分には勝てないらしい。兵庫県立大の橋本佳明准教授(アリ学)らがその実態を突き止め、日本応用動物昆虫学会の英字誌オンライン版に発表した。日本への侵入を防ぐのに役立つ可能性があるという。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000019-asahi-soci
その後、ワサビをヒアリのアリ塚近くにえさ入りの筒を置き、
一つにはワサビ成分の入ったシートを入れ、もう一方にはワサビシートを入れなかった。
その結果、ワサビシート入りの筒には、一匹もヒアリが入らなかったということです。
しかも、一部のヒアリは死んでおり、それ以外のヒアリもワサビシートの近くに行くと慌てて逃げ惑うという姿が見られたといいます。
今回の実験では、ワサビ成分の入ったシートが用いられていますが、
シート状のものを物資の入れ物に一緒に入れておいたり、
樹脂製パレット自体にワサビ成分を初めから練りこんだりすれば、相当いい効果が期待できるんでは無いでしょうか?
また、すでに侵入した場合でも、薬剤などを畑や地面に散布するのはよくないので、
ワサビ液などにして散布するのであれば、天然自然成分だし、人間も食べられるものなので、
ヒアリの防御や退治には強力なツールになるのではないでしょうか?
それにしても、現在は世界中を物資が行きかっていますので、
その地域だけでしかいなかった生物が地球全体に広がる可能性がありますよね。
鉄腕ダッシュでは、TOKIOのメンバーが外来の迷惑生物を美味しく食べようという企画でやっていますが、
あの番組を見ると、外来生物は日本にあまり入ってきて欲しくないと感じている人も多いのではないでしょうか?