芝生の庭は、葉が茂り過ぎて日陰になりすぎると芝生の生育に良くないため、
葉が茂り過ぎない樹種を選んだ方が無難です。
また、樹種によっては成長が早く大木になってしまうものもあるので、
成長の遅い樹種を選ぶと管理が楽になり、メンテナンスの費用もかかりません。
庭木には、樹種によって、
春に一度だけ新芽が成長して、あとはそのまま成長が止まるタイプと
秋になるまで、ずっと成長し続けるタイプの木があります。
さらに、樹種によっては、
植え付ける土質や、水はけ、日光の当たり具合などにより
植え付け後年々弱ってきて枯れてしまうものもあります。
それら樹種によって異なる特徴を知ったうえで適正な庭木を選ぶと
快適で美しく、メンテナンスも楽な庭を作る事ができるのです。
コンテンツ
芝生で人気のおすすめ庭木(樹種)
アオダモ(マルバアオダモ)
アオダモの特徴
・落葉樹
・成長が遅い(年に15cm程度で、春に一回伸びたらその後は伸びない)
・幹に白い模様が入って美しい
・葉が茂りすぎない。(日陰を必要以上に多く作りにくいので芝生の庭に最適)
・成長とともに、葉が上部だけにつくようになりスッキリとした印象になる
・3m以上になっても幹が細く(高さ3mでも幹の直径5cmくらい?)柔らかい印象の見た目で涼しげな印象がする。
・幹が細く、下枝がなくなるので、庭の場所を取らない。
・落葉樹で冬は葉がないが、幹だけになっても冬木立の美しさは格別!
・白いフワフワとした花が咲き爽やかで美しい。
・自然の山だと15mくらいになりますが、株立ちで庭に植えた場合そんなに大きくなりません。
アオダモを買うときの注意!
・アオダモも種類があるので、マルバアオダモがオススメ!
・必ず株立ちのものを購入する事!
・株立ちの物は1株あるだけで、そこが林のようないい雰囲気になる事と、株立ちの場合根からの栄養が数本に分かれるので幹が太くなりづらく、大きくなりにくい(幹を細く小さく管理しやすい)
庭木に人気のアオダモ。花言葉は「幸福な日々」「未来への憧れ」#植物 #庭木 #ブログ #写真 #アオダモ pic.twitter.com/pjLnAQ3Hmu
— yuya@植物×お部屋探し (@yuya_plants) May 1, 2020
ナツハゼ
ナツハゼの特徴
・落葉樹
・春の目出しの赤い葉が美しい
・夏の頃から秋の終わりまで長い間みられる葉の紅葉の美しさは格別!
・ハゼと名に付くがハゼの木とは全く別種でツツジ科(ブルーベリーの仲間です)
・ジャムにすると抜群においしい実が沢山採れる!
・葉がヒラヒラしていて風に揺れる姿がとても可愛い!
・幹の色がきれい(赤茶色っぽぃ色)
・葉が茂りすぎない。(爽やかで可愛い雰囲気)
・成長が遅く、葉も茂りすぎず、自然に形がまとまるので、剪定が必要ない!
ナツハゼを買うときの注意!
・成長が遅いので、できるだけ高さのある木を買うとベストかも。
・ナツハゼは物によっては幹がクネクネしているものもあるので、縦にスラっとしているものがあればそっちの方が良い。
・植えこむ時には深植えしないこと!(根腐れさえないため、根鉢は地面よりも少し上に出るくらいにすること。)
・乾燥した場所に植える場合、下草になるもので地面を乾燥させない方がいいと思います。
(ナツハゼは水の吸い上げが弱くなると、木の上部の枝が枯れることがあるから)
ナツハゼは、私の好きな木ランキングでもベスト3に入るくらいオススメの木です。
ナツハゼは、低木から中木くらいで、大きくなっても2mちょっとだと思います。
せめて飯館の道の駅「までい館」でささやかにお金落としてく。ナツハゼのソフトクリーム、寒くても美味しい…
タラの芽とかも安い〜! pic.twitter.com/5Dy59PPNpl— bukko (@bukko_neko) March 30, 2019
ジューンベリー(品種:バレリーナ)
ジューンベリーの特徴
・春に白く清楚な花が沢山咲いてキレイ!
・葉は、かわいい楕円形で幹の立ち姿も絵になります。
・ジューンベリーの名の通り、6月頃に可愛い赤い実が沢山なります!
・ジュンベリーの実で作るジャムや果実酒はめちゃくちゃうまい!
・秋に赤や黄色に黄葉してきれい!
・洋風の家にピッタリで、家の雰囲気を良くしてくれる。
・品種・バレリーナはひこばえがほとんど出ず、幹姿はスッキリと立ち上がる。
ジューンベリー買う時の注意!
・原種や原種に近いジューンベリー(ラマルキー等)の場合、地面から次々にヒコバエが生えてくるので、ひこばえを見つけたら取り除いてゆかないと、若干ブッシュ状になる。
・バレリーナという品種が個人的にはオススメ!
・ラマルキーも株立ちにしたい場合は、必要以上の株立ちにならないように管理すればいい感じに!
・ロビンヒルという品種は、珍しいピンクの花で素敵だが、花も少なく実がなりにくい。
庭のジューンベリーが開花しました。今年もジャムが作れそう😋 pic.twitter.com/0U2MA77s1y
— kina🌷 (@kina69883078) May 11, 2020
庭木を植えて占有スペースを広げる!
芝生の庭の場合、日陰になると芝生の生育に良くないので、
あまり沢山の木を植えることはないと思います。
しかし、芝生だけだと、高さ方向に広がりがないので、
のっぺりとして、くつろげるお庭にはなりません。
芝生の庭でも、数本の庭木があると、
外のお部屋のようにくつろげるお庭になります。
例えば、しっかりした幹の木が2本あれば、
ハンモックをかけられますし、
また、幹が太くない木の場合でも、
木の葉からの木漏れ日がきれいだったりします。
お庭を作るときに、是非考えてほしい事は、
縦方向(空方向)にも目線を行くようにすると、
お庭が何十倍も広く感じられるということです。
想像してみてください。
新築で住宅を建てようとする場合、
敷地に基礎だけあるときは、
エッ!と思うくらい狭いと感じませんか?
それが、壁ができて屋根ができてくると、
一気に家が広く大きくなったように感じると思います。
私も、そうでした。。
新築で家を建てるとき、
土地の地面に工務店の人が、
家の形に紐を引っ張っていた時に
え!こんなに小っちゃいのか!!
と驚愕した覚えがあります。
しかし、柱を立て、屋根ができ、壁が作られていくうちに
なんだか、何十倍も大きくなったと感じました。
お庭も同じことが言えます。
子供と遊ぶために芝生の庭にした場合、
芝生だけ植えて何も木を植えないと地面の広がりしかないので、
2次元の広がりだけです。
そこに数本の木を植えて高さ方向を出すと3次元になります。
そうすると一気に自分のエリア(空間)を広げることができるのです。
まとめ
芝生の庭に木を植えることで、縦方向の空間も自分の占有スペースとして利用できるようになります。
また、枝葉が混みすぎる常緑樹は、芝生を日陰にしてしまうので、落葉樹がオススメ!
しかし、ケヤキや桂(カツラ)の木などを植えてしまうと、成長が早すぎて管理が大変になりますし、毎年適正に選定していても巨大になります。
あまり枝葉が茂りすぎず、大きくなりすぎない木で、管理もほとんどしなくても綺麗でまとまった姿になる樹種を選ぶことが大切です。
今回オススメした3つの樹種なら管理もほとんどしなくてもいいですし、姿も美しく、春の新緑の美しさや、花や紅葉の美しさなど、四季を通じて楽しめると思います。
今回は、主に落葉樹をご紹介しました。
芝生を日陰にしないような、芝生の北側の端に植えたりするのでしたら、小さ目な常緑樹もいいかと思います。
次回は、芝生の庭でも日陰になりにくいおすすめ常緑樹をご紹介いたします!